俺様王子が恋をした
【恭介】

弁当作れとは言ったものの
あいつ料理なんてできんのか?
見た感じ野菜すら切れなそうだけど。

まぁいいか。



その日の放課後
また俺は一年の教室まで真優華を迎えにきた。
友達と楽しそうに話している。
けど放課後は俺との時間だ。
今日からは時間ねーから少しでも長く
いてーからな。

「真優華、帰るぞ」


『俺様王子のお迎えだね』
なんて友達の言葉にすぐ顔を赤くするあいつが
可愛くて仕方ない。

正直あいつの友達は俺との事
反対すると思ってたけど、そうでもねーみたいだな。

ちょこちょこ走りながら向かってくる姿は
何度見ても飽きない。

相当重症だな、これ。


「お待たせしました!帰りましょうか!」

あぁと短く返事をして歩き出した。

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