俺様王子が恋をした
「んっ・・・」

朝日で目を覚ました。
朝6時半。
お弁当詰めなきゃ。
そう思ってリビングへ向かった。


「「おはよう」」

私が入った瞬間みんなが声をそろえて
しかもにやにやしながら私の方を見た。

「な、なに・・・」


「ほら、やっぱ私の言った通り~♪」
なんてお姉ちゃんが鼻歌歌ってるよ。
ばれてる。
犯人は・・・

「お母さん!だから違うって言ってるのに・・・」

「まぁまぁいいじゃない。」
なんて呑気だ。



うちの家族は仲がいいと思う。
お父さんも娘2人の恋愛に口出さないし、
笑って聞いてくれる珍しいタイプだと思う。
だからこそ、この家で隠し事は通用しないのだ。


『青春ね~』


なんて声は聞こえないふりして
お弁当を詰めた。
そしてデザートも。


喜んでくれるかな?
なんて考えてたら少しワクワクしてきた。

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