Sweet Healing~真摯な上司の、その唇に癒されて~

 毛布の両端を持った千紗子は、座っている雨宮の上に毛布を広げようと少し前かがみになる。

 千紗子が腕を開くと、雨宮の上で毛布がひらりとなびいた。

 ふわりと広がった毛布が、彼の肩に着地する、そのとき。

 千紗子の腕が強い力で引かれた。

 体勢を崩した千紗子が雨宮の胸に飛び込むと、二人を包むように、毛布がはらりと被さった。

 



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