命の記憶
 私もようやくシャーベットを食べ終え、桃子と同じようにパンフレットを開いた。


「タピオカは1年生がやってるみたいだよ! このクラスだけみたいだし、そこ行く?」


 桃子が先に調べて教えてくれる。


 私は1年生のクラスが載っているページを探した。


「ほんとだ! 行きたい!」


「じゃあ行こう!」


 次に行く場所が決まった私たちは、シャーベットのカップとスプーンを片付け、1年生の教室がある1階に向かった。


「いやぁ、学校にエレベーターかエスカレーター欲しいわぁ」


 なんてことを桃子が言ってくる。


「あはは、たしかに。授業の度に上行ったり下行ったり大変だもんね」


「だーよねー」


 そんな話をしながら階段を降りていった。
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