命の記憶
「ずっと聞けなかったんだけどさ、逆上がり、どうだったの?」
急すぎて何の話だかしばらくの間分からなかった。
「あ、初めて会った時の話?」
「そうそう。あの後2人で話す機会なくて、気づいたら聞くタイミング失っててさ……ずっと気になってたんだ」
そっか、ずっと気にしててくれたんだ──
「私も、本当は報告したかったんだ。
こうちゃんに教えて貰ったこと思い出しながらやったら成功したんだよ!」
私は随分昔のことを思い出し、その頃に戻ったように言った。
「いやー、よかったー……」
こうちゃんは体の力が一気に抜けたように笑いだした。
「俺結構不安だったんだよね。あんなに豆できるまでやらせちゃって、嫌になってたらどうしようとかずっと考えてた」
そんなことも思ってたんだ。
こうちゃんの内側を見れたような気がして嬉しくなった。
「ありがとう」
ずっと心配しててくれたことも、逆上がりを教えてくれたことも、全て含めて。
急すぎて何の話だかしばらくの間分からなかった。
「あ、初めて会った時の話?」
「そうそう。あの後2人で話す機会なくて、気づいたら聞くタイミング失っててさ……ずっと気になってたんだ」
そっか、ずっと気にしててくれたんだ──
「私も、本当は報告したかったんだ。
こうちゃんに教えて貰ったこと思い出しながらやったら成功したんだよ!」
私は随分昔のことを思い出し、その頃に戻ったように言った。
「いやー、よかったー……」
こうちゃんは体の力が一気に抜けたように笑いだした。
「俺結構不安だったんだよね。あんなに豆できるまでやらせちゃって、嫌になってたらどうしようとかずっと考えてた」
そんなことも思ってたんだ。
こうちゃんの内側を見れたような気がして嬉しくなった。
「ありがとう」
ずっと心配しててくれたことも、逆上がりを教えてくれたことも、全て含めて。