それでもずっと、君を愛す。
これが唯一の手段
放課後、制服バスケを見に行ったあの日から既に1週間。
あの日から頻繁に富谷遥樹がバスケをするという噂を聞くようになった。
それに何時もあの日と同じメンバーで、だと言う。
しかもほぼ毎日。
お陰でここ一週間は、毎日紅葉に放課後体育館に連れ回されてばかりだ。
自分一人で行くと最前列を取れないから、らしい。
まあ、親友の頼みを断るほど時間に困っていない。
でも何が嫌かって、私が通る度、人が周りに避けてわざわざ道を作っていくことだ。
それを紅葉に相談すれば、「え、汐音気づいてなかったの?!いつものことじゃん!?いーい!そーゆーとこ鈍感って言うのー!」少し拗ねた様子で答えてくれた。
それを鈍感と言うのか、、。