それでもずっと、君を愛す。
カシャカシャと道具と片付けるような音が鳴り止んでから、少し考えて、言葉を発した。
「紅葉ってさ、将来美容師とかなりたいの?」
之だけの知識を身につけているのだ。
今までそう思ってきていたが、実際訊いたことは無かったな、と思い、そう訊いた次第だった。
「特に決まってないよー?美容師だったらこんな頭いい学校入ってないしね。将来何にでもなれるように、って此処選んだだけだし」
「でも、髪弄るの好きよね?紅葉。それとも、お世話したりするの好きそうだからメイドとか?!」
最後は半分冗談だ。
「え、メイド?!今の時代?!ありえないよ!!それは!
確かに髪弄るの好きだけど、仕事にしようとは思わないもんなぁ。趣味みたいな感じだし。」
流石に紅葉もメイドになる気は更々ないようだ。