毎日恋した。
「あぁー、楽しかった!」


うーん、と伸びをする幸紀。


「こっちは楽しくなかったし」


「こっちが楽しかったからいいの!」


やっぱ見ていて面白い。飽きない。

てゆうか笑えてくる。


ぷくく・・・

必死に笑いを堪えようとするから体が震えてしかたがない。


あ、でも英二にとっては嫌なんだよね。

だって彼女が他の男と話してるのって。


「ねぇ英二」


「んっ?」


英二はあたしの方に振り向いた。


やばっ、今の顔ツボッ

やっぱめちゃくちゃカッコいい。


「呼んでおいて何だよっ」


「あぁっ、英二はあの光景見て嫌じゃないのかな~って思ったんだけど」


「え?」


あ!

思わず口を手で覆う。

自分達が付き合ってるってこと教えてないんだよね?


「・・・うん」


「へ?」


「嫌だな・・・」


寂しそうな目をして前にいる二人を見た。


「そっか、そうだよね・・・」


自分で聞いたくせに何悲しい顔してんの。

もう彼女出来ちゃったんだから諦めなさいよ。

よくテレビドラマでも諦めない女見ると早く諦めろよーって言っちゃうけど

今は、諦めきれなかったの女の気持ちがよくわかる。



あたしも同じ立場だから・・・
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