毎日恋した。
―――ミーンミーン


・・・暑っ

なんで教室にクーラーないのぉ!


暑くて死にそう。

けど、もうすぐで夏休みが始まる。



それまで我慢。


「ねぇー流衣ぃ・・・」


今にも消えそうな声。


「な、何ぃ・・・?」


あたしも消えそうな声で返す。


「ぷ、プー・・・行こっお・・・」


「わー!死ぬな幸紀ー!」


あたしは幸紀を連れ出して意外と涼しい廊下に出た。


「幸紀って寒そうな名前なのに全然だ」


冷たいだろうなと思った幸紀の手は、あたしより暑かった。


「普通に馬鹿?当たり前じゃん!」


まあ、名前とは関係ないだろうし。


「あ、てかさっきなんて言った?幸紀死にそうな声で言ったから全然聞こえなかった。」


「だから!プール行こうって言ったの」


ぷ、プール!?


「えぇ!水着ってマジスクール水着ないって!小学校の時のは小さいし」


「そういうのは買う!」


「えー!マジで!?」


行くの強制ですか。

母さん買ってくれるかなー?


「んじゃ他の人にも言ってくる!」


「じゃっ」といってどこかに去っていった。


プールか。

そういえばあんま行ってないなぁ。

てか行く暇がなかったしね。


あたしは教室に戻った。
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