毎日恋した。
「それじゃあな」


「あんま別れてるって感じしないけどね」


あたしと英二の家は隣同士。

小さい頃はよく窓から出て英二の家に行って遊んでたな。


ばれるたびにしょっちゅう母さんに怒られてたっけ?

でも、すごく楽しかったんだよね。


「宿題早く終わらせるんだよ??」


「やべ、すっかり忘れてた」


絶対アホだ。


「英二は何気に頭良いのになんで宿題ぐらい出来ないわけ??」


「うるせー、馬鹿なお前に言われたくない」


「馬鹿とは何だ、馬鹿とは!」


また始まっちゃった。

昔から変わらない喧嘩。


「馬鹿じゃんバーカ」


「ふんだ!」


無視して家の中に入る。


ホントはもっと話したい。

馬鹿って言われてもいいからもっと話したい。


けどそんな思いを胸の奥にしまう。








英二の彼女は幸紀なんだって。

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