毎日恋した。
「お待たせぇ!」


「おぉ、女のくせにはぇー」


まぁ中に着てたから。


なんか英二の顔、すごく怒っているような表情。

やっぱ知らない男にああ見せるのは良くないよね・・・彼氏としては。


「さぁー行こう!」


幸紀を先頭に色々なプールに入っていった。





「まだかなぁ〜」


さっきからあたしたちが待っているのは、ウォータースライダー。

相変わらずここは人気。

並び始めて約30分位たったかな?


「なぁ、腹減ったよ」


「我慢して!幸紀これには絶っっ対乗りたいの!」


ばしばしと辰也の背中を叩く。


「―――くしゅんっ」


さ、さぶっ!


何気に風が吹いてきて冷たい風があたしの肌に触れる。


―――ぱさっ


ん?

なんか背中暖かくなったな。


くるりと後ろを見ると英二が着ていたパーカーをあたしにかけていた。


「貸してやるよ」


「あ、ありがと・・・ぅ」


照れ臭そうにパーカーを握りしめた。

ほんのり暖かい。

さっきまで英二が着ていたんだもん。


さりげなく優しいところ

あんま期待させないでよ・・・。


うつ向いて今の思いを収める。


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