毎日恋した。
「やっべぇ、宿題やってね!」


「あほじゃないん!?英二って確かあと一回忘れたら1ヶ月のトイレ掃除」


「わー!言うなぁ!!」


声を揉み消すように手を思いっきり横に振る。


「頼む!見してくれ!!」


ぱんっと手を添えて頭を下げる。

「やーよ。他の人に見してもらえば?」

あたしは英二に意地悪をしてやった。



だってウケるし(笑

いつもからかわれてるお返し。

「お願いだぁ!」


「・・・仕方ないねぇ、ほらっ」


そろそろいっか、と思いながら英二にあたしがやった宿題のノートを渡した。


「さんきゅっ!今度なんかおごるから!」


やったぁー☆ラッキー!


英二に見えないように机の下でガッツポーズ。

いつもこんな他愛もない話も、幸せだと思える時間だった。



いつまでも続いたらなぁ~、なんて願い、

もうすぐで叶わなくなる。

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