毎日恋した。
うわ、すっごい混んでる。

その長い列を見て驚く。


早く並ばないと。





「いらっしゃいませ」


満面の笑顔の店員さんがあたしに向かって言う。


「焼きそば二つと・・・、ポテト二つ」


あたしは数を手で表した。


「お待たせしました」


カウンターに置かれた焼きそばとポテトを抱えて幸紀たちがいるところへ向かう。





・・・あれ?

皆ここで待っているはずじゃ。


キョロキョロと辺りを見渡す。


やっぱいない。

何処ー・・・


独りという不安があたしを襲う。

やだ、どこどこ?

あたしは必死で探し回る。



―――がしっ


嘘っ!

嫌、嫌!


< 30 / 31 >

この作品をシェア

pagetop