毎日恋した。
とうとう来てしまった土曜の昼前!

なんか行く気失せる。


だって恋人+友達とか超嫌じゃん!?

それにあの二人、あたしたちが二人が付き合ってるって事知ってるの知らなさそ
うだし。

とにかく今日は一日中楽しんでおかないと損するしね!

服もバッチリ。行ってこよー。

歩くたびに足が重かったのは内緒ね。



あれ?五分前だっていうのに誰も来てない?


どんだけ常識人じゃないん!

まぁ待つか。


「お、意外に早く来るんだな」


くるっと後ろを振り向く。


この声・・・。


「英二!?」


「なんだよその顔、俺がいちゃいけねぇのか?」


別にそんなこと思ってないけど。

むしろ、英二がいないといけないようなんだよね。


「ねぇ、あたしもいて良かったの?」


「なんでんなこと聞くんだ?幸紀と友達なんだろ?」


英二は幸紀と恋人同士じゃん。



その中にあたしたちが入っていいと思うわけ?

思ってるからこうして普通に来てるんだよね。


「あ、二人とも早いね!」


幸紀と辰也は約束の時間を過ぎて五分後に駅に到着した。


「「非常識過ぎっ!!」」


あたしと英二の声はハモった。


「ごめんごめーんっ」


幸紀は手を添えて反省の色が全く見えないが謝っている。


「わかった!早く行こ!」


「うん!」


あたしたちは子供のようにはしゃいで改札口へ向かった。
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