毎日恋した。
思ったよりフジのゲーセンのプリクラ機はたくさんの人でなかなか撮れそうにもなかった。

てかこれ、撮っても次の人が早く来るから落書き時間とかあんまないし。


「うぇー、嫌だよこんな女がたくさんいんの」


辰也は嫌そうな顔をする。


「何言ってんの!女たらしのくせに!!」


ばしっと幸紀は辰也の背中を叩いた。


「いって!」


まったく、見てて飽きないわ。あの光景。

するとあたしの肩につんつんと誰かがつつく。


「ちょっと誰?」


「は?俺だよ」


あら、英二だったんだ。


「あそこ空いたぞ?」


英二が指した方向を見ると確かに空いているプリクラ機。


「ホントだ!幸紀、辰也!空いたよ!」


ばしっ


「えっ!?マジ?今行くぅ~♪」


えっと、今ばしって音しなかった?

そう思って幸紀の後ろにいる辰也を見たら・・・


ありゃりゃ、背中痛そう。

辰也は痛そうに背中をさすりながらこっちに来た。
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