俺たちは夜に舞う蝶らしい
Butterfly.1
凜音side
「おい、凜音ー。
もうちょっと綺麗にやれよ。」
暗い地下の一室。
深夜にはにつかない俺たち。
制服姿の俺と、幼なじみの壱条要。
中学校からの親友の荻原秋雨。
「要はマシだったぞ?」
『うるさいなぁ。
仕事はしたんだからいいじゃん。』
「何?今日はご機嫌ナナメ?」
秋雨が愚痴をこぼしてきて、要は可笑しそうにコーヒーを飲んでる。
あー。もう。
この澄ました感じがムカつく。
殴ってやろうか。
いや、やめとこう。
こっちが疲れるだけだ。
『それにしても、あいつのガキ共どうなんの?』
「他人の事気にすんの珍しいな。」
カップを机に置いて、驚いたようにこちらを向く要。