俺たちは夜に舞う蝶らしい
俺は放置か。





「チーズケーキに負けたな、蘭音。」


『夕さんが寂しがってたの分かる気がします。』


「ははっ!とりあえず上がれよ。」


『お邪魔します』




家に上がり、靴を揃えて奥へ進む。

台所にいる零さんがチーズケーキを切っていて、それを嬉々として見ている澪。

こうしてると、ものすごく幼い。




『あれ?弟の方はいないんですか?』


「弟?‥‥あー、汐か?
あいつは翼のとこだ。
なんか、懐いてんだよなぁ。」


『見たことないから楽しみにしてたんですけど。』


「澪を更にものすごく幼くした感じだ。」


『なんとなく想像できました。』




ものすごく愛でたい。
絶対可愛い。

子ども好きなわけじゃないけど、なんか澪とかほっとけない感じあるし。





「蘭ちゃーん!一緒にたべよー」


『はいはい。』


「澪ー。俺は誘ってくれないわけ?」


「‥‥じゃあ、父さんと母さんもたべよー」


「ついでかよ。」




不服そうに、しかもついでに誘われた夕さんは肩を落として苦笑い。

俺も零さんも苦笑いで席につく。

もふもふとチーズケーキを食べてる澪。
‥‥‥‥可愛すぎる。





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