俺たちは夜に舞う蝶らしい
Butterfly.2
夕side
「澪、起きそうにないですね‥‥」
『蘭音が帰るってのにこいつは‥‥』
スヤスヤと寝息を立ててる澪を見ながら蘭音と俺は会話する。
情報収集するにあたり、1度BARに行くと言う蘭音。
なんでも、BARに置き去りにしてるパソコンの方が精度がいいのだとか。
「食べたら眠くなる。
澪にも子どもらしいところがあると安心ですね。」
『まあ、しっかりしすぎてるからなぁ。
汐の事もあるし仕方ねぇさ。』
「血が繋がってないんでしたっけ?」
『あぁ。
零の妹の子どもでな。
縁は切ったと言っているが子どもには罪はねぇし。
曲がりなりにも自分の子が零の元にいると苺さんも変に動かないだろう。』
汐には俺らが親だと言っている。
まあ、零とは少し血が繋がっているし、零と苺さんは似ていて汐は今のところ母親似らしいから、誤魔化せるだろう。
「悪く言えば人質。良く言えば保護。
ですね。」
『いい意味でとってくれ。』