俺たちは夜に舞う蝶らしい
「随分楽しそうだね?舞蝶の諸君?」
ドアのところにニコリと笑みを浮かべこちらを向いてるボス。
工藤 昭美-kudou akemi-
彼のナイフを入れる為のホルダーには空きが3つ。
めり込んだナイフの紋はボスのもの。
『「「も‥‥申し訳ありませんでした!」」』
土下座の勢いで頭を下げる。
ヤバイ。
この目はヤバイ。
何がやばいって俺らの命がヤバイ。
「要はなんで帰ろうとしてたのかな?
ここに残ってろってお願いしたと思うんだけど。」
「‥‥あの…‥‥っ、」
ここに残ってろって、お願いじゃないでしょ。
命令でしょ。
訳すとここに残ってろって命令したただろ、クズが的な感じになるんだけど?
日本語勉強しなおしてこいよ。
「凜音?
馬鹿なこと考えてない?」
「いえ、なにも。」
この人ほんと怖い。
何心読んでるの。