俺たちは夜に舞う蝶らしい
「2つめ。
凛音に蒼炎を作らせ、澪をオーナーにして雫石を作るため。
蒼炎に翼を入れたのはお前を始末屋とするため。
お前におおっぴらに動かれたら澪たちに名前継がせた意味がないからね。
雫石は俺らが報告会をする場所として使ってた。
要にバレた時点で雫石を作ることは決定したよ。
昼間は要が、夜は澪が報告の受け取りしてくれるから。」
今の蘭音の話からすると雫石はこの計画のために作られたものってことか。
それに、蒼炎も蘭音の計画通りに作らされたってことだろうね。
全く……。
怒るのを通り越して、この用意周到さに関心するよ。
「3つめは凛音さんにできるだけ殺し屋っていうくくりから遠ざかってもらって僕と蘭ちゃんにKINGの目を向けるため。
まあ、この理由は1つめとよく似てはいるんだけど……」
『それが疑問。
なんで俺を遠ざける必要があったの?』
「そもそも狙われてたのは俺らじゃないんだ。」
『は?』
澪の言葉に質問をすると蘭音が意味深な言葉で返してきた。