俺たちは夜に舞う蝶らしい
蘭音side
「……ごめん…な。」
その言葉と同時に完全に力が抜ける秋雨。
馬鹿。
謝るくらいなら、なんで相談しなかった。
なんで俺達を頼ってくれなかったんだよ。
親友だったじゃないか。
俺も凛音も要も秋雨も。
みんな。
そりゃ、表立って言える職業じゃないけどみんなで協力して生きてきたのに。
『秋雨……っ!』
「…………蘭音さん。
どいてください。」
『……澪?』
「まだ……息ありますよね。」
その言葉に、止血していた凛音も狙撃してすぐビルから馬鹿みたいな速さでこっちに来ていた要も秋雨を支えていた俺もハッとする。
「ぼさっとしてないで、救急車呼ぶなりなんなりしたらどうですか。
よかったですね。
要さんが拳銃ヘタクソで。」
「澪なら即死でしたよ。」