俺たちは夜に舞う蝶らしい
呆れたように言う澪の右目にされた眼帯。
あの爆発の時に目に傷がいったらしく、しばらくは見えないだろうと言われた澪。
秋雨さんを含める大人は罪悪感たっぷりらしいが、当の本人は〝いつか治るし〟とあっけらかんとしている。
澪いわく裏の仕事も問題ないらしい。
……超人か。
「実際のところ、どうやって逃れたの?」
蘭音さんの問いかけに澪と俺は顔を見合わせる。
「……結構、緊張感なかったよね?」
『一瞬焦ったけどなぁ。
あのときは……』