俺たちは夜に舞う蝶らしい
〜回想〜
『ここの片付けどうするの?』
「んー、どうしよう。
結構量多いよね…………って翼。
あれ。」
『……っ!?
爆弾!?』
「残り時間……3分。
……死んだな。」
『そうだな……って、そんなのんびりしてんじゃねぇ!!』
「インカムもダメになってるしもう無理でしょー
諦めも肝心。」
お手上げといったように両手を上げる澪。
『さっぱりしてるなぁ。』
そういう俺も、のんびりしている澪の雰囲気にのまれたのかのんびりしていた。
「どうしても助かりたいならここから飛び降りればいいよ。」
『おいおい。
ふざけてんのかよ。
ここ何階だと思ってんの?』
「んー?35階。」
『……飛び降りたらそれはそれで死ぬだろ。』
俺の言葉に面白そうに笑って窓から下を覗く澪。
「足場はかろうじてあるし、頑張れば降りれないことはないよ。
ただ……骨の1、2本はダメになるだろうけどね。」