*If*…もし貴方と出逢わなければ…
「条件はわかりました。下の奴らには俺から説明します。」



「ごめんな…。」



『仕方ないです。』



その時雨宮組に分かった事を事細かに伝える為電話していた蓮が帰ってきた



「蓮っ…!!歯食いしばれ!!」



「雅さん…?」



蓮が雅さんと言ったと同時にバキッという痛々しい音が響いた。雅さんの拳が蓮の頬に入った音だ



『ちょっ、え?』



「いってぇ…」


「蓮、お前なら信じてくれると思ってた。お前なら華蓮を任せられると思ってた。…が今のお前には華蓮を取り戻せたとしても渡さん。」



そこには、大事な娘を思う父の姿の雅さんがいた。


< 132 / 202 >

この作品をシェア

pagetop