*If*…もし貴方と出逢わなければ…
「……お前が、考えてるような事はねぇーよ」



『え?あ、そうなの?なら、いいんだけど』



私の心の中を見透かしたような言葉に少しばかり緊張が解れた



「それより、早くそこ開けろよ」



倉庫の入り口を指差す蓮。そんな事言うなら自分で開ければ良いにさ?



『…分かったよ…?』



入り口のドアを開けると中の部屋は真っ暗だったがいきなりパッと電気が付きパンパンと破裂音がした



「華蓮(総長)誕生日おめでとう!!!」



『……ぇ…?』



「おめでとう」



いつの間にか隣に並んだ蓮にも言われた



『誕生日…?』



あぁそっか。今日は10月9日なのか…。


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