*If*…もし貴方と出逢わなければ…
「アイツ等先行ったぞ?」



澪、昴、実の事を言っているのだろう。でも今の私はもう少し感傷に浸っていたい



『そっか』



返事を返してもなかなか動かない私の側に蓮が来て



「……。色々あったな…。」



私と同じように過去を振り返ったのだろう。蓮がポツリと言葉を零す



『うん』



「倉庫行った帰り俺ん家来てくんねぇ?」



『…?分かった』



「よしっ!倉庫行くか?」



『……そうだね。行かないと澪に怒られちゃう』



私的にはもう少しここに居たかったけど。そろそろ時間的に行かないと引退式が始まってしまうから…。



私が総長で居られるのもあと数時間そう考えると凄く寂しい。


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