*If*…もし貴方と出逢わなければ…
沈黙した教室を出て廊下を歩く



昴「……やっぱり…ダメだったな」



昴がぼそりと呟く



「華蓮に戻って来て欲しいって皆思ってるのに…」



『華蓮に、直接言ってみよっか』



昴.実「え…?」



『……。前までは会えなかったのに今はこんなにも近くに居るんだよ?今逃したらまた会えなくなるかもしれないじゃん。だから、直接今私達が思ってる事言ってみようよ?それが、悪い方に行くか良い方に行くかは今の私達次第だと思うしっ!ね?』



「……そうだな何事も行動に移さねぇーと。何にも変わんねぇもんな」



「そうだね」



『うん。行こっ?』



「…?どこに?」



話の流れ的に分かるでしょ…。と思いながら実に告げる



『決まってるじゃん。華蓮の所に』



「行くか」



「うん」
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