*If*…もし貴方と出逢わなければ…
『だって…瑠綺は私のせいで死んだじゃない‼私が殺したも同然じゃない!!瑠綺は私の事きっと恨んでるよ…」



パシンと乾いた音がした。左頬がジンジンする。



なんでって、澪が私の頬を叩いたからだ。そう理解するのは直ぐだった



「違う!!違うでしょ!?華蓮!!瑠綺が自分の命に変えてまで守りたかったのは華蓮だったんだよ?華蓮が瑠綺。事否定してどうするのよ!!」



『ひ、てい…?』



「そうよ!華蓮は瑠綺のした事を否定してるの瑠綺は華蓮が好きだった。だから、瑠綺は華蓮を庇った。けどさ、もし撃たれたのが華蓮だったら…?華蓮は大好きな人を守れたんだよ?なのに華蓮は瑠綺のせいで自分が撃たれたなんて思うの…?」



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