*If*…もし貴方と出逢わなければ…
『え…?』



「ただ、前に進むだけ」



『前に進む…?』



「瑠綺を忘れるんじゃなくて過去にするの」



『過去…』



「そう、過去。それに、私の心にだって瑠稀と過ごした記憶ちゃんとあるよ。それは昴や実、他の仲間だって同じだよ」



『…そ、だよね。……うん。……澪、ありがとう』



澪に言われて気づいた。忘れるんじゃない、過去にする。決して瑠稀と過ごした時間が消える訳じゃない。そんな事にすら気づけなかった…。



「ふふ、私は、何もしてないよ」



『ううん。ありがとう』



「どういたしまして」



それからは他愛もない話を2人でして盛り上がった



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