運命の人と運命的ではない出会い方をしてしまった
『私も、同じ理央。』



なんだかおかしくて笑えば、今まで無表情だった理央くんが目を丸くした。



『え?なに??
どうしたの!?』



突然変わった表情にビックリする。



「あ、いや。」



なんでもないと言って理央くんは前を向いてしまった。



「はい、入学式の時間だから体育館行くぞー。」



なんで、表情が変わったのか分からないまはま杏ちゃんと体育館に向かう。



前を歩く理央くんと海くん。



ストーカーと同じクラス。
これから3年間一緒なのか。



「これから、3年間仲良くこの4人で居れたらいいな!」



後ろ振り返った海くんが満面の笑みでそう言った。



『そうだね!よろしくね!!』



不安だった新生活は少しだけ楽しみになった。
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