そばには、いつもキミがいた。
「えっ、両想いだったってことですか?」
私は驚いて、目を丸くしてしまった。
気づいたら、涙も引っこんでいた。
私の質問に彼女は、切なげな表情でうなずいた。
「うん……。彼に彼女ができるもっと前に、告白していれば、私たちは付き合えてた」
「……悲しすぎる」
その話を聞いて、私は目を伏せた。
「その彼とは……、どうなったんですか?」
聞いちゃいけない気がしたけど、どうしても知りたくなって、つい聞いてしまった。
「彼女と結婚してることに悩んでいたから、私が背中を押して、今はその彼女と結婚したよ」
「えぇっ!背中を押したって……、イヤじゃないんですか?」
「え?」
私の言葉に、キョトンとなる華音お姉ちゃん。