人形の君に心をあげる。
新しい仕事
どこだ、ここ. . .
目が覚めると、俺は知らない場所で寝ていた。
というより、寝かされていた、という方が適切かもしれない。
誰かが俺をここまで連れてきたんだ。
それが誰なのかはわからないけど、ちゃんと着替えまでされて、傷の手当てもしてくれている。
「んっ–––」
とはいえ、まだまだ怪我は酷いらしい。
起き上がろうとしただけで身体中に痛みが響く。
俺はなんとか痛みを我慢しながら、上半身だけでも体を持ち上げた。
そのまま、体をベッドの枠に預ける。
枠といっても、その前には沢山のクッションが置かれていて、体には寝てる時とあまり変わらないほどに負担がかからない。