略奪宣言~エリート御曹司に溺愛されました~
しつこいくらいに大好きです!
*
「美郷、急だけど、次の土曜日、結城家とのお食事会することになったわよ」
仕事始めを迎えてすぐのこと。
夕食が終わり、母が切り出してきた。
匠海への想いを自覚してから、初めての会食だ。
もしかしたら陽翔は、ここで婚約を切らせないために会おうとしているのではないかと思った。
「ごめんなさい、お父さん、お母さん。その事で話したいことがあるの」
リビングのソファでくつろぐ父の前に座り、母が父の隣にやって来た。
両親を哀しませることになるかもしれない。
陽翔との婚約を断れば、もう結城家との繋がりは絶たれてしまうかもしれない。
けれど、美郷は自分の気持ちに嘘はつけないし、陽翔の言うように籍だけの夫婦という形もやはり受け入れがたかった。
「好きな人が、できました。だから、そのお話をお断りしたいです」
できることなら、匠海と一緒になりたい。
でももしそれが叶わなくても、好きでもない相手との結婚は、陽翔にもして欲しくないと思った。
「美郷、急だけど、次の土曜日、結城家とのお食事会することになったわよ」
仕事始めを迎えてすぐのこと。
夕食が終わり、母が切り出してきた。
匠海への想いを自覚してから、初めての会食だ。
もしかしたら陽翔は、ここで婚約を切らせないために会おうとしているのではないかと思った。
「ごめんなさい、お父さん、お母さん。その事で話したいことがあるの」
リビングのソファでくつろぐ父の前に座り、母が父の隣にやって来た。
両親を哀しませることになるかもしれない。
陽翔との婚約を断れば、もう結城家との繋がりは絶たれてしまうかもしれない。
けれど、美郷は自分の気持ちに嘘はつけないし、陽翔の言うように籍だけの夫婦という形もやはり受け入れがたかった。
「好きな人が、できました。だから、そのお話をお断りしたいです」
できることなら、匠海と一緒になりたい。
でももしそれが叶わなくても、好きでもない相手との結婚は、陽翔にもして欲しくないと思った。