オブジェのある公園

ー翌朝ー






朝といっても、１０時。





「ぅ～ん、 朝かっ！」





ヨロヨロ起きて、出かける準備をした



「よし！ ナンパ 行くか！」






とりあえず、飯食い がてら

街にくりだした。






駅の近くの 喫茶店で パンとコーヒーを
注文した。




(ホ～ん、この時間は、セレブ妻が

多いなぁ～。。。

よっしゃ！


手始めに ナンパしてみっか。)





俺が 目を付けたのは


色白で 綺麗系の女だった

見たからに 金持ちって 感じだった

もちろん 左手薬指には

指輪が輝いていた。






(さて……)






俺は、パンとコーヒーを

飲み食いしながら、

作戦を立てていた………





カランっ！




女「あっ、、おはよう」


男「おう。」



俺が 目を付けた女は

どうやら 待ち合わせだったらしい…







(なんだ！ 男付きか………





………ん？






あれって？






大星(一週間働いた会社)の専務！？


優香さんの 旦那さん？)






女「これから どーする？」



旦那さん「そうだなあ、

あまり 人の目に付くと

マズイし………


ホテルにでも 行くか？」





女「また、ホテル？

まっ、いいけど………」






(はあーん. ダブル不倫か？)



カランっ！



優香さんの旦那と、色白女は、

店を出て行った。






(あの旦那、優香さんみたいな 綺麗な

奥さんいるのに、他に 女、いたんだ。

浮気？だよな、これ……)











カランっ！





1人の女性が慌てて 店に入って来た。











「ああ！ 優香さん！」




優香「あら、ユウジロウ君！」



「久しぶりです。」




優香「元気？ 突然 会社辞めちゃって」



「はあ～ まあ、元気ですよ」




まさか、こんな所で

優香さんに 会う事になるとわ……



優香「元気そうで よかった…

心配してたんだよ。」



「……すいません」







優香「ところで、 旦那見なかった？」



「へえ？」

(素直に見たと 言うべきか、それとも、
見てない と言うべきか…)








「あ、見、、、てない、です…」



優香「見たんだ？」


「え？」


優香「ユウジロウ君って、嘘下手だね

ヒカルちゃんが 言ってたとおりだ



で、誰といた？」




「……ヒカルが……。。」




優香「ん？ ユウジロウ君？」



「ああああ… 旦那さん 女の人と…」


(しまった…ヒカルの事に気を取られて ベラベラ喋っちまった……)



優香「…そうか、やっぱり 女の人と

一緒 だったんだ………」


優香さんの 優しそうな手のひらが
握り拳に変わった…




「あの……」



優香「よし！ ユウジロウ君

飲み行こ！」



「ええ？」








結局、半無理矢理

飲みに行く事になった、

こんな、昼間から………








優香「よし、ここ！」


「ラーメン屋？」




この時間にあいている

飲み屋は 少なかったので

優香さんの 友達が 経営する

ラーメン屋に 入った。




「いらっしゃい！」



優香「ユキ！」




ユキ「あれ？ 優香！」





優香「ねえ！ ビールちょーだい！」




ユキ「ええ？ いいの？

こんな時間から？」



優香「いいから、早く、早く！」





ユキさんは、優香さんの前に

ビールを置いた。




優香「ゴク…ゴク…ゴク…」



そして 優香さんは そのビールを

一気に飲みほした。


優香「ふぁ～ うまい！」




ユキ「で、この 男の子 誰？」



(…俺の事？)




優香「彼氏！」




ユキ「…ハイハイ」





優香さんは 俺の腕に もたれた。