オブジェのある公園
ユキ「君!名前は?」




「ああ、ユウジロウです。」



ユキ「ユウジロウね。」





優香「ちょっと!ユキ!

ユウジロウ君に 手、出さないでよ!」






ユキ「年下、興味無いし」





「あの?2人は 同級生ですか?」



ユキ「そう。小学校から ずっと一緒」



優香「ユキ!ビール、ビール!」






ユキ「…はい、はい」



トンっ、




優香「ゴク…ゴク…ゴク」




また 一気に飲みほした…





(酒の飲み方 知らないのかよ…)



優香「ユウジロウ! 飲め!」




完全に 酔っ払い状態の優香

知らない間に、俺の肩に

もたれていた……





ユキ「……ユウジロウ!

優香、酒弱いから…」







優香「おらぁ~ ユウヒロウ!

飲めよ!」




「ハイハイ…」












1時間も 経つと 優香さんは、

テンションMAXで

俺に ベタベタ 抱き付いてきた。





「優香さん、飲み過ぎですよ」




優香「ああん? わたひに言ってんの?」




「そうですよ」




優香「………の~もおー!!」






ユキ「…お二人さん 悪いんだけど

5時から 店 開けるから

もう、帰って!」




「そうなんですか?」




優香「おい! ユウヒロウ!

飲むぞ~~~!」






ユキ「ユウジロウ、ごめんね

優香を家まで 送ってあげて、」




「そうですね、わかりました…」




ユキ「よろしく!」





「じゃあ、優香さん、帰りますよ



ユキさん!ごちそう様でした。」









俺は 優香さんを 無理矢理 連れ出した





ガラガラー!





店の外に出ると 優香さんは

座り込んだ……




「ダメだな、こりゃ~」



優香「うっうっ…


あいつ、何やってんだ!


バカヤロー!」



優香さんは 涙を流しながら

叫んでいた…


「優香さん! 家、どこですか?」




優香「…知らな~い、

あたしには、家はありません」




「……」




(どう すっかなぁ~?

ここじゃ、アレだしなぁ

とりあえず 移動するか。)







酔っ払いを連れて

あまり 遠くには行けないので

優香さんを連れて 近くの

カラオケボックスに 入った。






ガチャん!




優香「おお!カラオケ?

久しぶり~~」




「歌います?」



優香「ういっ、あ~、いいや

気持ち悪い…」




「はあ、そうですか、」







優香「おい!おまえ!
……

ヒカルが、好きなんだろ?」




「?、、、な、なんなんすか?


急に…?」





優香「おまえ、見てんだろ?


放送…?」







「放送…?」



優香「おう! 知らないのか?

ヒカルの~………ズマイロテレビ


ユイ?… ユマ?… ユカ?…



じゃ、なくて……」







「放送って……まさか…生放送?」







優香「ああああ、そうそう、

ユラだ!……ユラ!」
















?








俺は 凍りついた…………





ま、まさか、………




ユラちゃんが、



ヒカル…?






優香「あんな メイクしてよ~

ダラダラと 生放送?

アホか! ヒカルは!」





「………メイク?」


(確かに ユラちゃんは

ギャルっぽい けど………)







優香「おい! 寝る!」




「ちょっと! 優香さん!」






優香さんは、ソファーに横になり

寝てしまった……






俺は パニック状態の中

いろんな事を

整理していた………












(今 思うと、 口元は 似てるかも…


でも、性格は 違うよなぁ~






気の強い ヒカル

優しい ユラちゃん






……… 嘘だ、、、、ろ?)






優香さんが 起きるまでの、

3時間、ゆっくり、しっかり、

考えた……






















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