オブジェのある公園
目の前には 見た事もない

お城のような建物が 立っていた。




優香「ん? どーした?」




「これ? ホントに会社だよね?」




優香「そうよ。

じゃあ 中に入ろうか」




ブォーーーン!!!


キュルル………………


バタン!



「お姉さ~~ん!」




大星総合物産の ロゴいり トラックは

俺と優香さんの前に止まった


トラックの運転席から

作業服を着た女性が降りて来た。





優香「あら、ヒカルちゃん!」




ヒカル「どうしたの?

お姉さんが会社来るなんて 珍しい~」




優香「ええ、そうかな?」





ヒカル「で、なに? あいつ?」





(頭にタオルを巻いて

汚れた作業服を着た女


まるで 女っ気 ゼロ!


しかも 俺の事 あいつ 呼ばわりで


指 差しやがって……


タイプじゃねえなぁ〜、ああいうの)





優香「ああ、彼ね、面接……かな」



「よろしくお願いします」



ヒカル「……………」



俺を流し目で見ること2秒、無視!?




ヒカル「じゃあ お姉さん!

配達あるから もう行くね


アニキと仲良くやんなよ


じゃあねー」





キュルルキュルル…


ボォーン…………





優香「…ごめんね。 悪い子じゃないから」





「はあ」

(悪い子というか 嫌いな女だ)




優香「それじゃ ホントに お父さん…

じゃ、なくて、 社長の所 行こ」






「ようし!」



シューーーーっ





大きな玄関の先には

2人の受付嬢



優香さんの おかげで 顔パス

続いて


エレベーターで

3階の社長室まで上がった。





優香「じゃあ 心の準備はイイ?」




「……うん。 イイよ」




トン トン




社長「ハイ。 どうぞ!」




ギィーー



優香「失礼します」




社長「なんだ! 優香さんか!」




優香「あの~ お父さん?

面接の人 連れて来ました」






社長「? 面接? 今日は

そんな予定は ないがなぁ」




優香「…いいえ お父さんが

選んだ人を 連れて来ました」




社長「…ワシが? ふ〜ん。


……まあイイ 入れ!」







「失礼します。」








社長「…………おっ!! キミか!



なんだ もう来てくれたんか?」








「ハイ よろしくお願いします。」






社長「よし! 決まり!





と、いいたいとこだが、



一週間 実際仕事をしてみて

お互い 決めようじゃないか、どうだ?」







「ハイ そうですね」





社長「まあ、うちが今募集しとるのは

配送部じゃが、車の運転免許は

問題はないな?」





「問題無いっす」




社長「よし! それじゃ 明日 6時に

会社に来なさい」




「朝の 6時ですよね?」



社長「もちろん」





「わかりました。 よろしくお願いします。」























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