オブジェのある公園
アイリ「ユウちゃん、じゃあ、
私 帰るね」
「おお。ありがとな!」
アイリ「うん。また、明日ね」
「…うん」
アイリは 毎日 夕方には
家に戻る
洗濯、昼ご飯、晩飯の準備
全て 終わった後に
自宅に帰る。
(さあて、足も治ってきたし
たまには 散歩でも行くか…)
俺は 久しぶりに 家の外に出た。
(どこに行こう?
……………
………………
……そうだ!
あの 公園で 散歩しよ)
俺は いつもヒカルと 昼ご飯食べた
あの公園まで 車を走らせた……
キィーー!
バタン!
公園に到着した…
「久しぶりだな~」
少し 薄暗い 公園も
ひと味違って
広く 綺麗に見えた。
「さて、リハビリがてら
散歩でもするか。」
俺は ヒカルとの 出来事を
一つ 一つ 思いだしながら
ゆっくり 歩いた。
散歩道は ライトアップされていて
いろんな人が 散歩していた。
(あの 老夫婦 仲良さそうだなぁ~)
(あれ?こんな所に
薔薇の置物があったんだ?)
公園の奥に 小さな
薔薇のオブジェが
飾られていた。
「美しく、綺麗で優しい、
それでいて トゲがある
……なんか、ヒカルみたいだな
おまえ!」
俺は 薔薇のオブジェに触れながら
1人 喋っていた……
タッ!
「……私に、似てるって?」
薔薇のオブジェの先に
暗闇に包まれた 人影が見えた
でも 俺は
それが ヒカルである事が
すぐにわかった。
ヒカル「その薔薇が、私?」
「薔薇の方が 綺麗だな」
ヒカル「フフフ……」
「なに、笑ってんだよ?」
ヒカル「ユウジロウ 見てるだけで
笑える……。
………おもしろ過ぎて」
「……ヒカル」
少し寂しげなヒカルを見た時
俺はヒカルの手を取り 抱き寄せた。
そんな 俺達 2人を
薔薇のオブジェだけが
優しく 見つめていた。
ヒカル「この薔薇の オブジェ
私の お母さんが
私のために 作ってくれたんだよ」
「おまえの……お母さんが…?」
ヒカル「そう、お母さんが」
「なんでまた、薔薇を?」
ヒカル「 薔薇は美しいけど
トゲがある でしょ…?
私が思うに……きっと、
綺麗に 可愛くしていても
時には、トゲを出す、
……じゃ、ないかなぁ、」
「????????」
ヒカル「だから……
常に 異性に対しては
警戒心を もっていろ
って、事かな、」
「ああ、なるほど!それで おまえ!
気が強いんだ!」
ヒカル「………そうかもね。。。」
「でも、いい お母さんだな!」
ヒカル「うん。……………」
「そういえば、会社では、
一度も見かけなかったけど、
家に いるのか?」
ヒカル「ああ、う、うん…………」
「ん?……どうかした…?」
ヒカル「……ねぇ、ユウジロウ、
お母さん……」
ピピピピピっ!
俺の携帯が鳴った…
「あ、ちょっと ワリイ、」
ヒカル「…うん」
「なんだ、アイリか。どーした?」
ヒカル (……アイリ…?
この間、病院に
一緒に いた子かなぁ?)
「おお、わかった、 すぐ 帰るよ。」
ピっ
電話を切った。
「で、なんだった?」
ヒカル「………いいの?
………彼女は?」
「彼女?
もしかして、アイリの事?
…あれは、幼馴染み…」
ヒカル「……幼馴染みかあ。」
「ところで、お母さんが なに?」
ヒカル「……実は お母さん…」
「ちょっと待った!まさか、
そんな イイお母さんと 喧嘩
した、なんて
言うんじゃないだろうな~?」
ヒカル「え? 喧嘩……?」
「バーカ! こんな事してくれる
お母さん 中々 いねえぞぉ!
早く帰って、謝って、
母ちゃん 、大事にしてやれよ。」
ヒカル「……そ、そ、そうだね、」
「俺も 病み上がりだし、
そろそろ 家に帰るな」
ヒカル「……うん…」
ヒカルは お母さんの事も
元彼の事も 話せなかった…
それどころか…
ユウジロウの
お母さん 大事にしてやれよ。
…その一言で、
ヒカルは 決心した。
「なあ、ヒカル!
また、ここで 会おーぜ?」
ヒカル「…………ダメ…だよ…」
私 帰るね」
「おお。ありがとな!」
アイリ「うん。また、明日ね」
「…うん」
アイリは 毎日 夕方には
家に戻る
洗濯、昼ご飯、晩飯の準備
全て 終わった後に
自宅に帰る。
(さあて、足も治ってきたし
たまには 散歩でも行くか…)
俺は 久しぶりに 家の外に出た。
(どこに行こう?
……………
………………
……そうだ!
あの 公園で 散歩しよ)
俺は いつもヒカルと 昼ご飯食べた
あの公園まで 車を走らせた……
キィーー!
バタン!
公園に到着した…
「久しぶりだな~」
少し 薄暗い 公園も
ひと味違って
広く 綺麗に見えた。
「さて、リハビリがてら
散歩でもするか。」
俺は ヒカルとの 出来事を
一つ 一つ 思いだしながら
ゆっくり 歩いた。
散歩道は ライトアップされていて
いろんな人が 散歩していた。
(あの 老夫婦 仲良さそうだなぁ~)
(あれ?こんな所に
薔薇の置物があったんだ?)
公園の奥に 小さな
薔薇のオブジェが
飾られていた。
「美しく、綺麗で優しい、
それでいて トゲがある
……なんか、ヒカルみたいだな
おまえ!」
俺は 薔薇のオブジェに触れながら
1人 喋っていた……
タッ!
「……私に、似てるって?」
薔薇のオブジェの先に
暗闇に包まれた 人影が見えた
でも 俺は
それが ヒカルである事が
すぐにわかった。
ヒカル「その薔薇が、私?」
「薔薇の方が 綺麗だな」
ヒカル「フフフ……」
「なに、笑ってんだよ?」
ヒカル「ユウジロウ 見てるだけで
笑える……。
………おもしろ過ぎて」
「……ヒカル」
少し寂しげなヒカルを見た時
俺はヒカルの手を取り 抱き寄せた。
そんな 俺達 2人を
薔薇のオブジェだけが
優しく 見つめていた。
ヒカル「この薔薇の オブジェ
私の お母さんが
私のために 作ってくれたんだよ」
「おまえの……お母さんが…?」
ヒカル「そう、お母さんが」
「なんでまた、薔薇を?」
ヒカル「 薔薇は美しいけど
トゲがある でしょ…?
私が思うに……きっと、
綺麗に 可愛くしていても
時には、トゲを出す、
……じゃ、ないかなぁ、」
「????????」
ヒカル「だから……
常に 異性に対しては
警戒心を もっていろ
って、事かな、」
「ああ、なるほど!それで おまえ!
気が強いんだ!」
ヒカル「………そうかもね。。。」
「でも、いい お母さんだな!」
ヒカル「うん。……………」
「そういえば、会社では、
一度も見かけなかったけど、
家に いるのか?」
ヒカル「ああ、う、うん…………」
「ん?……どうかした…?」
ヒカル「……ねぇ、ユウジロウ、
お母さん……」
ピピピピピっ!
俺の携帯が鳴った…
「あ、ちょっと ワリイ、」
ヒカル「…うん」
「なんだ、アイリか。どーした?」
ヒカル (……アイリ…?
この間、病院に
一緒に いた子かなぁ?)
「おお、わかった、 すぐ 帰るよ。」
ピっ
電話を切った。
「で、なんだった?」
ヒカル「………いいの?
………彼女は?」
「彼女?
もしかして、アイリの事?
…あれは、幼馴染み…」
ヒカル「……幼馴染みかあ。」
「ところで、お母さんが なに?」
ヒカル「……実は お母さん…」
「ちょっと待った!まさか、
そんな イイお母さんと 喧嘩
した、なんて
言うんじゃないだろうな~?」
ヒカル「え? 喧嘩……?」
「バーカ! こんな事してくれる
お母さん 中々 いねえぞぉ!
早く帰って、謝って、
母ちゃん 、大事にしてやれよ。」
ヒカル「……そ、そ、そうだね、」
「俺も 病み上がりだし、
そろそろ 家に帰るな」
ヒカル「……うん…」
ヒカルは お母さんの事も
元彼の事も 話せなかった…
それどころか…
ユウジロウの
お母さん 大事にしてやれよ。
…その一言で、
ヒカルは 決心した。
「なあ、ヒカル!
また、ここで 会おーぜ?」
ヒカル「…………ダメ…だよ…」