オブジェのある公園
「ダメ?」






ヒカルは 突然 俺に背を向けた…









ヒカル「……彼氏に …

怒られるから、

もう、逢えない!」




「……彼氏?…まさか

あの、ヤブ医者?」






ヒカル「…ヤブ医者なんて

言わないでよ……」







「ホントか? ホントに彼氏かよ?」






ヒカル「……………」





テーレテレ…♪♪♪♪


ヒカルの 携帯が鳴った。





ピっ!



ヒカル「もしもし、ごめん

…すぐ 戻る……から」






おそらく 彼氏からだろう

でも、明らかに

ヒカルの様子が

おかしかった……






ピっ



ヒカル「 じゃあ、私 帰るね…」












「ヒカル!……………




おまえが 今、どうなっているかは

俺には わかんねー!


けど、あの時 みたいな

ホントに 楽しそうな

おまえの 笑顔が ないんだよ!




……なんて言うか…






その笑顔 絶対俺が、

取り戻してやるから

それまで、


待ってろ!!!!!」









ヒカルは 泣きながら 一生懸命

縦に首を 振っていた。










そして、


ヒカルは ゆっくり 歩きだした。







その 切なげな 後姿に

なに一つ 声もかけれず…






小さな 流星は

ゆっくり 消えていった……









(決めた…………。




もう 一回一から 仕事はじめて

いちにん前の男に なったら

ヒカルを 迎えにいく。



とにかく それまで

待っててくれよ。












翌日 ー朝6時ー




ピピピピピピっ!…





「よっしゃ!」









なまけた身体を 鍛えるため

今日から 朝6時 起きにした。





1時間 走って 朝飯 食べて、

朝 8時頃には 家を出て

職業安定所に 向かった。









ブィーン、




職業安定所は 相変わらず

静けさに 包まれていた。







受付「おはようございます」




「おはようございます!」



(あれ?…まえの 女の人と違うなぁ)






受付「検索ですか?」



「はい、」



受付「それでは 8番で

お願いします」





俺は 8番の パソコンの前に

座った。




カチャカチャ………

カチャカチャ!



…裏の席の奴が うるさい!





(さて、とにかく 俺も仕事探さないとな…)





カチャカチャ…!

カチャカチャ!




(後の奴 マジで うるさい!)





ガタンっ!





後ろの奴は 検索を終えて

立ち上がった…





(くそ、どんな奴だ?)


俺は さり気なく 後ろを

振り向いた……







…目が合った……





「ユウジロウ!」



「……トオル!」





後ろの うるさい奴は

友達の トオルだった。






トオル「……あれ? 検索?」



「おう。 おまえは?」





トオル「おまえ! 大星は……?」




「はあ? 辞めた」



トオル「…辞めた? 大星を?」



「おう。」




トオル「……………」



「で、おまえは?」






トオル「俺? 転職だよ、転職!」



「転職?」




トオル「そう。転職…」




「まあ、頑張れよっ」



トオル「おう。

ユウジロウ、後で

飯、行こ~や?」




「ああ、いいよ」






トオル「じゃあ外で イップク

して待ってるな、」




「おい!」





















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