オブジェのある公園
画面の女の子は 誰かと

やり取りしていた。


しばらく 放送を見ていた










あっ、これか!


このボタン押して コメント書けば

あの子に届くんだ。






コメント書いて

それに 答えてくれる 女の子

生放送だけに 親近感があって

面白い。



時間を忘れ 数時間やり取りを続けていた…













あ? もう、 深夜0時!



やべえ! 明日 早いんだった!


こんな事 やってる場合じゃない!


寝よ。









焦って ボタン間違えた





ジャララン ラーラ~




違う 番組に変わった





この放送を見た時

一瞬 時間が止まった

俺は 数十秒 画面に 釘付けになった







この子の顔

髪型は茶色のセミロング

明るく 時に切ない 喋り方

服装は 地味すぎず 派手すぎず

まさに 俺のために

生まれてきたような 女だ。。





落としたい……



他の奴に 取られたくねぇ


抑え切れないぐらい

嫉妬の渦に 溺れた……






しばらく 興奮状態のまま

ベッドで ウズくまり


知らない間に 眠りについていた


リリーン リリリーン! ! !





朝 5時 アラームが鳴った






「……ぅるせーなぁー。」





5時か。
















5時!




今日は確か、




そうだ、初日だ!




怠け癖のついた 俺は


朝の5時が こんなに キツイと


初めて 思い知らされた。





顔洗って 手グシで髪を整えて

急いで 家を飛び出した!






5時45分に 到着したものの

会社が 広すぎて

配送部の 場所が わからん



俺は訳もわからず ウロウロしていた






ヒカル「おい! 新人!」



「ん?」




振り向いた 先には

昨日 トラックで現れた

優香さんの 義理の妹が立っていた。





「おはようございます」




ヒカル「…おん!」



(生意気な女だ)




ヒカル「こっち 来て!」




ヒカルは 配送部まで 俺を連れて行き

配送部員の前に 俺を立たせた。



ヒカル「ほらっ、 自己紹介」




「あっ、とりあえず、一週間

仕事させてもらう

石原勇次郎です

よろしくお願いします」






パチパチパチパチ…



ヒカル「えーとっ 新人は

一週間 私と 同乗してもらいます」




(げっ! 一週間も この女と 一緒かよ)



ヒカル「よろしく」


「よろしくお願いします」


ヒカル「………」


(はい、無視)





朝礼が終わると

早速 トラックに乗って 出発した。






「俺、何すればいいっすか?」



ヒカル「はあ? 何もできないでしょ」


(いちいち 腹立つ女だ!)



「そうですね! 黙って見てます!」



ヒカル「見てる? しっかり体は 使いなよ!」



「ハイハイ」






トラックの中は しばらく

無言状態が 続いた。













ヒカル「 新人って19なんだよね?」



「ああ、そうですけど、」



ヒカル「同い年だ!」




(こいつ、同い年かよ)




「ヘェ~ 同い年ですかぁ」



ヒカル「そうだよ!」























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