無題
「…陸…?」

「…華、身体……平気か?」

華は、しばしボンヤリと瞳を陸に向けていたが。
陸の言葉に、顔を真っ赤にして。
小さく、痛い…と呟いた。

「ごめん…ごめん、華」

華の額に唇を寄せながら、陸は囁くように謝る。

その言葉に、華はパフッと陸の胸元に顔を戻した。

「華…ごめん」

謝り続ける陸に華は、バカっ、と呟く。

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