【医者恋シリーズ3】エリート外科医の蜜甘求愛
力なくだらりとベッドに沈んだ素足。
その片方を持ち上げ丁寧に口付けながら、彼は上目遣いで私を見つめる。
「何、もっ……考えて、なんか……」
余計なことを考える余裕なんか与えてないのは、私を目の前で見ている彼が一番わかっているはず。
すでに一度身体を重ね、とろとろに甘やかされたあとだ。
もう、考えていない。
忘れるために浴びるように飲んで、忘れるために今こんなことになっている。
それなのに、撮りためてきた写真を見返すように、想いを寄せてきた姿がちらほら脳裏をよぎっていくのは、何故だろう。
「そうは見えないな」
「あっ……!」
脚の付け根を這う唇が、リップ音を響かせてキスを落とす。
皮膚が吸い上げられ、また昂る悲鳴を上げてしまう。
余計なことは考えるな、そう言っているような彼の愛撫に攻め立てられ、身体は飛びそうな意識に震えた。
「俺に抱かれて集中しないなんて、許されないから」