【医者恋シリーズ3】エリート外科医の蜜甘求愛
担当として持っている病院の一つ、この『大和会(やまとかい)記念病院』の内科に勤務する椎名先生に、ここ三年ほど想いを寄せてきた。
営業で伺うたび、いつもにこやかに迎えてくれ、その穏やかで優しい雰囲気に癒されてきた。
お医者様というハイスペック。その上、高身長で癒し系のイケメン先生。
いつか聞き出した年齢は私の二つ上で、今年三十歳。
大学を出て勤務医として働いているけど、将来有望なこと間違いない。
先生が時間がある時には、訪問してきた私にお茶を出してくれることもあった。
ほんの少しの時間だけど、椎名先生に会えるのが毎日楽しみで、今まで仕事も頑張っていたのだ。
しかし、先月行われたMR担当者会議で、担当病院の組み直しが行われた。
今年頭に契約病院が増えたこと、そして、来月産休に入る先輩MRの受け持っていた病院を残りの担当で振り分けることになり、私の回るルートも変わることになった。
そして今日は、今までの担当先を回る最後の日だった。