【医者恋シリーズ3】エリート外科医の蜜甘求愛


「本日最終日でして、駅前の広場で二十一時まで行われていますので、よかったら行ってみてください」


お礼を言いながらチケットを受け取り、お店を出る。

駅前広場なら帰りがけに通るし、寄ってみようかな。

どうせティッシュか、いいとこお菓子だろう。

こういうクジ引きで当たりを引き当てたためしがないから、特に期待はない。

言われた広場に行ってみると、最終日の終了時間間近だからか、夜にも関わらずクジを引く人の列ができてきた。

酔いがいい感じに回っているのもあり、列へと並び機嫌よくクジ引きをやらせてもらう。


「おめでとうございます、三等ですね。こちらどうぞ」


え、三等って結構いい物が当たったんじゃないの……?

スタッフの方が出してきたのは、この近くにあるラグジュアリーホテルのロゴが入った封だった。


「こちら、ホテル内に入っているバーの無料ご招待チケットとなります。おめでとうございます!」

「え、すごい、ありがとうございます!」

< 8 / 110 >

この作品をシェア

pagetop