【医者恋シリーズ3】エリート外科医の蜜甘求愛
憧れのラグジュアリーホテル。
もちろん、宿泊なんかしたことないし、建物に足を踏み入れたこともない。
中に入るレストランやバーも、一緒に行けるような相手もいないし、未だ未体験だった。
酔いがいい感じに回っているのもあり、私の足はそのままホテルへと向かっていく。
今まで、ほとんどハズレのようなものしか当てたことのないクジ引きで、三等なんか当てたのは私にとってはビッグニュースな出来事。
これは神様からの『今日はもっと飲みなさい』という、そういう思し召しなんだとしか思えない。
お酒の力も借りて、意気揚々とホテル正面エントランスに足を踏み込む。
制服を着たドアマンに丁寧に頭を下げられながら、ガラスの自動ドアを二度通り抜けた。