サッカーの王子様
その姿に、その笑顔、星村君の全てに…
―キュンー
と、またもやときめく私の心の音。
『わざわざ運んでくれて、ありがとう。そっそれより、私、重かっただろうし、私の方が、
星村君に、悪いことしたよ…。』
と言って俯くと
「月岡さんそれ真面目に言ってんの? 全然重くなんてなかったよ? むしろ軽すぎたもん!!」
急に真顔になって、私の顔が見れるようにしゃがみこんで覗き込みながら言う星村君。
近いよ…。
だからこの距離はダメなんだってば…。
心臓が…もたないよ。
見つめてくるけど、
見つめ返すことなんてできなくて…
必死に目が合わないようにする…。