サッカーの王子様

空き教室に着くと、
さっき座ってた椅子に座った。

そして、

それぞれ机の上にお弁当を広げた。

食べながら私は、

『ねぇ。真実と優羽…。』

と呼んだ。

2人は「ん?」と言って私をみた。

そして私は、

2人に質問をした。

『ねぇ、2人とも私といて楽しい? 私、優羽と真実とは正反対で…。 綺麗でもないし、可愛くもないし…。 言いたいことをハッキリ言える訳でもないし…。』

そう…。

ずっと思ってたこと…。

平凡な私が一緒にいて良いのか…。

優羽を励ますつもりだったのに、

優羽と色々話すつもりだったのに…。

私は、
前から疑問に思ってたことを、

空き教室に来た途端に聞きたくなった。
ここは何となく安心できる雰囲気を持っている。

ひねくれ者で素直でない私でも、

ここに来た途端に、思ってたことを口に出して質問をすることができた…。

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