サッカーの王子様

空き教室を出ると、
私は、

『ちょっと忘れ物したから、先に帰ってて!!』

と優羽と真実に言った。

2人は頷くと、私に手を振り帰って行った。

空き教室の前の廊下に1人ポツンと立っていた。

静かな廊下…。

もともとこの辺は、人がほとんど来ない。

私は、2人が学校から出て行くのを待っていた。

もう一度空き教室に入り、
空き教室の窓から2人が校門を抜けたことを確認する。

そしてダッシュで、校舎を出て、
サッカーのグランドめがけて走り出す。
< 158 / 534 >

この作品をシェア

pagetop