サッカーの王子様
でもそんな羨ましたがり屋で
ひねくれ者の私でも2人にいつも
元気をもらったり励まされたりしてるのは事実で
この2人とずっと一緒にいたいって思うんだ。
だから一緒にいる!
2人とも大好きだし★
何より
2人が気にしないなら良いんだ♪
そんなことを考えてフッと少しだけ本当に一瞬だけ
私は俯いたまま1人で微笑んだ後、顔を上げて
『ごめんね~恥ずかしくって』
と顔の前に手を合わせて2人に謝った。
そんな私に2人はため息まじりに微笑んで
「「いいよ。」」
と2人同時に言ってくれた。
そして真実が
「ヤバいよ!!みんなボチボチ自分たちの教室向かってるよ!!」
と言った。
さすがの優羽も真実の言葉には焦っていたけど、
でもすぐに冷静になって、
「とりあえず、私たちも行こっか?」
とだけ言って
1人でスタスタ歩き出した。
私と真実はしばらく
ただただ優羽の歩き出した後ろ姿を
ポカンと口を開けて見ていた。
でもすぐにお互い我に返って、
「『待ってよ~!!優羽!!!』」
と言って優羽を追いかけた。
優羽だって人のこと振り回してんじゃん(笑)
“私”じゃなくて“私たち”って言ってたのに
何で真実と私置いてくのさ~(汗)
そんなことを思っていると
やっと優羽に追いついた。
ってかもう教室の前じゃん!?
優羽普通に足早すぎだし(笑)