サッカーの王子様
私は首を横に振った
『ムリだよ…。私‥そばに居るだけで…声を聞くだけで…もうアタマがパニック状態になって何も言えなくなる…。』
「今すぐにとは言わない…。コレは空の恋だから…。空が自分で頑張るしか道はないから…。」
私の恋…
私の道…
「まだ卒業まで3年もあるんだから!! その間に空が頑張れば良いの。空の恋だから空のペースで進めれば良いの。ムリに突っ走る必要はない…。」
私のペースで…。
そう言った後
優羽は目をつぶって
一呼吸置いて
目をあけた
そして
すごく真剣な顔で
真剣な瞳で
「ただ…あきらめることだけはしないで…。」
と力強く言った…。