サッカーの王子様
高い身長に短髪の黒髪
瞳の色も綺麗な黒
綺麗な顔だちとは正反対のおどけた性格。
そのギャップさえもまさに女子生徒の視線を
クギづけにしてみんなを先生の虜にした。
そんな先生に圧倒されつつも
後ろを向いて真実を見ると
周りの女子同様素直な感情を見せていて
瞳がハートマークでほっぺたを桃色に染め、
後ろを向いた私に気づくことなく先生に見入っていた。
“真実は本当に素直だ!”
そんな真実に自然と笑みがこぼれる。
次に優羽の方を見てみると先生の方を見ながら
何か考えている様子で今にも泣きそうな位
切なく悲しそうな顔をしている。
“どうしたのかな?”
さっき話してた時も時々切なく寂しそうな顔を
ちょこちょこしていたし返事はしていたものの、
上の空という感じだった。
優羽と真実に関しては
すぐに何かを察してしまう私…
2人には敏感すぎるくらい敏感…
後で聞こう!
さっきちょうど3人で帰りに
ファーストフードかどっか寄ろう
という話が出てたし。
そう決めた私は優羽から
先生に視線を戻した。